骨粗鬆症

骨の中身が減少してスカスカになり、骨がもろくなっている状態です。

スカスカの骨は、軽い力でも骨折してしまいます。

 

脊椎の圧迫骨折や大腿骨の付け根の骨折の多くは

骨粗鬆症が原因となります。

 

女性ホルモンは、骨を丈夫に保つ働きがあります。

そのため、女性では閉経後から骨粗鬆症が増加します。

骨粗鬆症は、女性で多く、男性の3倍と言われています。

女性ホルモンの他には、食事のカルシウム不足、も骨粗鬆症の原因になります。

 

骨の密度(骨量)が正常の80%を下回ると骨折しやすくなります。

女性では、女性ホルモンが減少する40歳代から、骨量を測定することが奨められます

男性では、50歳代から検査をはじめた方が良いようです。

 

「寝たきり」の約1割は骨粗鬆症による骨折で起こります(1番は脳卒中)

 

幸い現在では、骨粗鬆症の薬によって、骨密度の低下を抑えたり、骨を丈夫にすることが可能になっています。

骨折してからではなく、骨折をしないようにすることが大切ですので、骨密度が低下している場合には薬で治療を開始しましょう。

 

日常生活で注意することは、

 禁煙:ニコチンはカルシウムの吸収を妨げます。

    また、女性ホルモンを低下させる働きもあります

  節酒:お酒で骨の分解が進みます

  運動:日光の下で適度な運動を行いましょう

     骨が丈夫になります

     筋力がつくと転倒しにくくなり骨折が減ります

     日光は骨を丈夫にするビタミンDを活性化します

  食事:カルシウム+ビタミンを適度にとりましょう

     カルシウム:乳製品、小魚、豆腐

     ビタミン:サケ、サンマ、納豆、緑色野菜

  生活:転倒予防が大切です

     転ばぬ先の「杖」、手すりなどの整備を考えてみましょう

 

一度、骨折をおこしてしまうと、痛みや生活動作の制限だけで困るだけでなく、二回目以降の骨折を起こしやすくなってしまいます。

 

 

1回目の骨折を起こさないことが大切です。

 

 

骨は、家で言えば骨組みです。

家が、かたむいてしまってからではなく、かたむかないように定期的な検査とメンテナンスを心がけましょう。