口から血がでるもののうち、
気道が原因のもの血痰と言い
その中でも、血の量が多いものを喀血と言います
吐血とは、食道、胃など消化器からの出血を戻すことを言います
血痰には、
痰の中に血が少し混じるものから
コップに一杯になるくらいまでの血がでるものがあります
鼻血や歯肉からの出血を気道に吸引しておこることもあります
血痰と言えば、
肺がんや結核を思い浮かべることが多いのですが、
最も多い原因は
原因不明です
原因がはっきりしたものの中では気管支拡張症や感染症
という慢性疾患が多いです
しかし、もちろん
重大な病気が潜んでいることがあり、
気道への血のたれ込み自体が窒息の原因となることから、
血痰があれば医療機関を受診した方が良いでしょう
わずかな血痰が、喀血の前触れと言うこともあります
<治療>
窒息の予防
止血 が目的です
気管支鏡(カメラ)で止血できることが多いのですが、
止まらなければ足の血管からカテーテルを入れて出血部位をコイルで閉塞する方法(気管支動脈閉塞術)が必要です
それでも止まらなければ手術をします
痰に血が混じるから、重大な病気とは限りません
もし重大な病気であっても血痰がでるから、悪い、とも限りません
心配を先送りせずに、早めに医療機関を受診して下さい