ご自身で禁煙が上手く行かない方は、
当院で禁煙治療を開始しみませんか?
保険診療(健康保険3割負担。高齢者は1-2割)で禁煙治療が可能な方は
大まかに言えば、タバコ1箱/日を10年以上続けている方で
自分で禁煙する!と決めた方であれば、
ほとんどの方で該当します
費用・受診回数は、国で決められていますので全国同額です
すなわち
費用はパッチなら13000円くらい(3割負担)、錠剤なら17000円(3割負担)
受診回数は 12週間のなかで5回です
禁煙して、「しばらくはきつい」のですが、
病院で禁煙すると、きつさが軽減できます
また、約束して禁煙することで、その後の喫煙への抑止効果も期待できます
一生、タバコを吸い続けますか?
タバコをやめて1-2年経った方で、
禁煙しなければ良かったと後悔する方は、ほとんどいません。
日本人の喫煙率は男性34%、女性12%で、国際的にも高い数値です。
決して、ほかの国に自慢できるものではありません。
アメリカの研究所の報告では、がんの3割は喫煙によって引き起こされ、日本人ではタバコによって6.2年の健康寿命が損なわれています。
ある報告では、日本人では年間13万人がタバコで命を落としている(約1000人に1人です。1年毎ですから単純計算で10年で100人に1人、20年で50人に1人、、、)とのことです。
タバコの煙には、アンモニア(悪臭のもと)、一酸化炭素(車の排気ガス)、ダイオキシン(発がん物質)、フェノール(消毒殺虫剤のもと)など、200種類の有害物質と60種類の発がん性物質が含まれています。
タバコにより肺がんが4.5倍、喉頭がんは32倍、膀胱がんやすい臓がんは1.6倍発生しやすくなります。
また、「がん」だけでなく、脳卒中2.8倍、心筋梗塞3倍、肺気腫2.2倍、胃潰瘍2倍と自分の健康を蝕むだけでなく、受動喫煙による妻の肺がん死亡が1.9倍、子供の突然死が10倍(SIRS)、ぜんそくが3-5倍と、一緒に生活する家族の健康まで損なってしまいます。
また、健康のことだけでなく、タバコを吸うと皮膚のハリがなくなりシワが増え老けて見えたり、口臭がくさくなったり、歯が汚くなったり、します。
喫煙者の中には健康に気を使って軽いタバコに変えたり、本数を減らしたりします。しかし、知らず知らずのうちに、ニコチンの血中濃度を維持する調節機能が働いて、1本の数回数が多くなったり、深く吸ったり、肺にためる時間が長くなったり、根元まで吸うようになったり、して意味がないことも少なくありません。
もちろん、タバコの値上がりによって、1日に1箱吸う人は、一年で15万円ほどがタバコ代に消費されて家計にも影響してきます。
いまさら禁煙しても遅い?
禁煙をすればタバコで失った寿命を取り戻せます。
35歳で禁煙すれば寿命は+10年、50歳でも+6年 寿命がのびます。
報告によれば、10年禁煙できれば肺がんのリスクは非喫煙者と同等になります。
<禁煙治療>
自分で禁煙できる方は自分で禁煙するのが一番簡単で安く済みます。
一般にニコチンの離脱症状は3日がピークで、概ね1週間で消失します。
しかし、朝起きてすぐにタバコに手が伸びる人や、風邪などで苦しい時でもタバコを吸ってしまう人、タバコをやめるとイライラする人、はニコチンの離脱症状がみられるため、自分の意志だけでやめるのは大変です。
禁煙外来は、条件を満たせば保険適応です。
5回の通院で 12000円から17000円です。
高く感じるかもしれませんが、1年のタバコ代が15万円と考えれば、、、、
喫煙者に話を聞くと、ほとんどの方は、「いつかやめないといけないのは分かっているんだが、、、、」と言われます。楽しみがなくなるのは、残念でしょうが、自分のためにも、周りの人に迷惑をかけないためにも、禁煙にチャレンジしてみませんか?
冷静に考えてみましょう。
「やめられない理由は何かありますか?」