五十肩、四十肩、凍結肩

四十肩・五十肩の対策

(肩関節周囲炎)

肩(腕の外側)に痛みがある場合は、肩関節の病気が考えられます。

肩関節の病気には、

  五十肩(50%)

  けん板断裂(20-30%)

  石灰けん炎(3%)    があります。

いずれも、「突然激しく痛む」「腕を動かすと痛む」「夜も痛みが続いて眠れない」などの症状があります。

 

代表的な肩の病気

五十肩: 関節包に炎症がおきる。原因は不明で、50歳代がピークだが30-70歳と幅広くおこる

 ・けん板断裂:けん板(スジ)がこすれて穴があく

 ・石灰けん炎:けん板(スジ)に石灰がこびりつく

この3つは、症状からは見分けがつきにくいので、診断をつけるためには整形外科でレントゲンやMRIをとる必要があります。

 

五十肩について

五十肩には、「急性期」「慢性期」「回復期」があります。

 発症してから3カ月の急性期は痛みが、とても激しい時期です。

 その後1年ほどを慢性期といい、痛みは少しずつ治まりますが、肩が動かしにくくなります

 発症から1年以上たつと痛みは、ほとんどなくなり、肩の動きもある程度回復します。

五十肩の予防

・日頃から肩の保温に気をつけましょう

・肩の保温サポーターなども上手に使いましょう

・肩を動かすときはゆっくりと

・重い荷物の持ち運びはできるだけ少なくしましょう

「急性期」の治療

 ・強い痛みを抑える薬物療法が基本です。湿布や飲み薬をつかいますが、場合によって痛み止めや炎症止めの薬を注射することもあります。

・痛みが強い時期は、肩を無理して動かしてはいけません。炎症を悪化させることもありますので安静が大切です。

  (非常に強い痛みがおこり、運動が必要な時期になっても怖くて動かせなくなることもあります)

「慢性期」の治療

・薬物療法とともに運動療法をおこないます。

・急性期の終盤から肩は動かしにくくなっています。安静で関節が拘縮しているため、運動で肩を動かして関節包を柔らかくします。

「回復期」の治療

・痛みはほとんどなくなりますが、関節の動きはまだ十分とは言えません。

・より積極的に運動療法を行ってください。