インフルエンザとカゼの違いは?
インフルエンザは、38℃以上の発熱を伴い
寒気や激しい咳、筋肉痛、関節の痛み、など全身の症状をともなう
という特徴があります
また治療の面でも
①検査キットがある
②特効薬がある ことが一般の感冒との違いです
インフルエンザは
例年12月より発症が増加し1月-2月にピークを迎えます
流行時期に38℃を超える発熱がある時は
一番にインフルエンザを考えた方が良いでしょう
感染は小児に多く、重症例は高齢者が多い特徴があります
<感染予防>
咳に含まれるウィルスが体内に入ると感染します
流行時期は、うがい、手洗い、を行い感染予防に努めて下さい
湿度が高いと感染しにくくなります
<ワクチン接種>
ワクチンをしてから免疫ができるまで2週間かかります。
流行の前に免疫をつけるためには12月中旬までには
ワクチンを受けられたほうが良いでしょう(5か月間の有効性)
発病阻止、重症化の予防、流行の抑制効果があります
インフルエンザワクチンについての詳しい情報はこちら(クリック)
<受診を考えるとき>
冬に38℃を超える熱がある場合はインフルエンザの可能性が高いため医療機関の受診が奨められますが、インフルエンザを検査で検出するためには6時間以上かかるため、夜に熱が出た時などは翌朝まで待った方が確実な診断につながります
逆に、2日以上たつとインフルエンザ薬の効果がなくなります
<治療薬>
飲み薬(タミフルなど)
吸入薬(リレンザ、イナビル) (吸入の仕方はこちらをクリック)
点滴(ラピアクタ) があります
タミフルによる異常行動が問題になり、10代については、経過中十分な監視が必要となっていますが、一般には問題となるような異常行動が引きおこされることはありません
<出席停止>
学生さんは「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日間」は学校に行きたくても出席停止が必要です
働く人については、法的な規制はありませんが、上記の出勤停止措置をとる会社が多いようです
<タミフル耐性インフルエンザ>
2013年に札幌で流行したインフルエンザの詳しい検査で6株のインフルエンザウィルス(いわゆる豚インフルエンザ)全てがタミフルに抵抗性を示す耐性インフルエンザであったことが報告されました。
この耐性インフルエンザ自体は北欧では多く見られていましたが、感染力が弱いため日本での流行はありませんでしたが、今年はこの耐性インフルエンザが流行するかもしれません。
タミフルが500分の1しか効かないようで、タミフル以外にも点滴のラピアクタにも抵抗性があるようです。
幸いなことに
ワクチンの予防効果はあるらしい!
吸入薬(リレンザ、イナビル)には耐性ではない(効く!)
ようです。また、予防の「うがい」「手洗い」は有効です。