A絵さん> 私は、そそっかしくて、料理中によくヤケドするんです。
B先生> そうですか、、。女性の方は料理中にケガをしたり、ヤケドしたりが多いですね。子供もうっかり熱いものを触ってしまってヤケドすることがあります。
A絵さん> ヤケドの時はどうしたら良いですか?
B先生> 基本は良く冷やすことです。普通の水道水で良いので、よく冷やしましょう。家庭のヤケドなら冷やした後に病院に来ても遅すぎることはありません。
A絵さん> ヤケドにはどんな治療がありますか?
B先生> ヤケドの大きさと深さによって違います。家庭のヤケドであれば広範囲のことは少ないのですが、高温の油が跳ねたり、服の上からお湯がかかったり、で深いヤケドも少なくありません。浅いヤケドの治療は、痛みをやわらげながら自然に治るのをまつことです。水疱がある場合は、つぶすのが良いのか、つぶさない方が良いのかはケースバイケースです。なるべく痛くなく治すことが治療目的になります。
一方で、深いヤケドの場合は、専門的な機関で植皮などが必要となることがあります。低温やけどは、高温ヤケドより重症のことが多く治療に時間がかかります。
A絵さん> ヤケドがなおるまでは、どれくらいかかりますか?
B先生> 浅いヤケドならカサカサ皮膚がはがれて1週間くらいで治ります。水疱ができた場合は2-3週間くらいはかかります。植皮が必要な場合は月単位の治療が必要です。
A絵さん> 危険なヤケドにはどんなものがありますか?
B先生> はい、深いヤケドが広範囲にわたる場合は専門治療が必要ですし、顔面のヤケドも美容的な配慮が必要です。まに、顔面のやけどがある場合には気道熱傷を合併する場合があり、危険性が高いです。気道熱傷では、初期には症状がありませんが、半日くらいのうちにみるみる悪くなりますので、救急車を呼ぶようにして下さい。
A絵さん> なんだか怖いですね。
B先生> ただ、日常生活で経験する殆どのヤケドは時間をかければ治ります。あわてず冷やすことを第一に考えてください。