現在、外来業務・在宅医療で手一杯のため
新たな訪問診療は、かかりつけの方などしか受けられません
きちんと、向き合って訪問診療を行うためには、一人ひとりに時間が必要だからです
糟屋郡の訪問診療医をお探しの方は、「さがすくん」で検索下さい
患者さんが診療をうける形は「3つ」あります
①入院②外来③在宅医療 です。
これまでの医療体制では、ほとんど「入院か外来しか」選択肢がありませんでした
しかし、ずっと前には、「医者が通院できない患者さんの家に行くこと」はそんなに珍しくなかったのです
なぜ、最近になって在宅医療が注目されているのか?
①患者さんや家族の考え方の変化
なるべく自分が生活してきた自宅で過ごしたい
病気があるから家に帰れないのは寂しい
病院にいると気が滅入る。病院だと自分らしくできない。
病院にいると、退院をせかされているようで、落ち着かない
面会時間があって、家族が来院できずに寂しい
趣味を続けたり、近所の人と気軽に会いたい
ペット家族に囲まれて過ごしたい
②国の考え方の変化
医療費が増加しており、入院患者を減らしたい
③医師の考え方の変化
医師が提供したい医療を追求するのではなく、
患者さん・家族が、要求する医療を提供したい
という時代の流れがあるからだと思います。
もちろん、だからと言って、
入院=ダメ
在宅=良い
とは言えません。入院が必要な状況もありますし、入院を希望される方の意見も尊重しないといけません。
ただ、もし、「同じ医療を受けられるのであれば、家の方が良いなぁ」と思われるのであれば、在宅医療も身近になってきています。
ちなみに、今の「在宅医療」は「緊急往診」とは異なります。
在宅医療は「月に2回診察する」など、計画的に訪問するもの
緊急往診は「予期しない状態の変化」で家を訪問するもの です。
在宅医療の対象は、
「寝たきりまたはこれに準じる状態で通院困難なもの」
「独歩で通院できず、家族の助けがないか、あっても通院困難な場合」です
介護度
病名
重症度 は関係ありません
主治医が「通院困難」と判断すると、在宅医療の対象となります
(通院可能な患者さんに対して在宅医療すると、
主治医が怒られるシステムになっています)
家と医院の距離が16km以内ですので、現在は殆どの地域が対象です
多くの方は、病気やケガを契機に体の調子が悪くなってしまい、
通院が困難
退院が困難 となった時に、在宅医療を検討することになります
在宅医療が可能かどうかを知りたければ
①入院中であれば、
主治医やソーシャルワーカーの方に相談してみると良いでしょう
②通院中、引越して来たときなどは、
主治医
ケアマネージャー
地域包括支援センター
粕屋町にお住まいの方
粕屋町役場 介護福祉課
福岡市東区にお住まいの方
お住まいの場所によって異なりますが
いきいきセンターふくおかにご相談下さい
在宅医療にかかる費用は、国によって決められています。
状態や医院の性質(在宅医療を積極的に行っているか?など)にもよりますが
あらかじめ計画されて1ヶ月に2回訪問診療を受ける場合の目安は
月に 7000円(1割負担)20000円(3割負担) です
1ヶ月に1回訪問診療を受ける場合の目安は
月に 3500円(1割負担)10000円(3割負担) です
訪問する場所が、家か施設(1人か複数人)かでも異なります(上記は家の訪問です)
この金額に薬、処置、注射の費用がかかります
交通費は別途必要ですが今のところ頂いておりません
また、医療費の負担がある程度になると高額医療となり、公費で超過分の医療費が支払われます