食道がん
食道がんは男性に多く、喫煙や飲酒が発生に関係します。
特に、お酒を飲むと顔が赤くなる人がアルコールを常飲すると食道がんが多くなることが知られています。
人口10万人あたり20人弱の発生頻度です。
食べ物がしみる、食べ物がつっかえる、声が嗄れる、などの症状があります。症状がないうちに見つけるためには、胃カメラが奨められます。
早期の食道がんであれば、胃カメラで切除することで、手術などと同等の治療成績があります。
他の部位に転移があれば、放射線や手術などの局所療法だけでは不十分なので、放射線+抗がん剤治療を組み合わせて治療が行われます。
他の部位に転移がない状態で、体力があれば、手術となることが多いです。
食道がん手術の基本は、食道切除+周りのリンパ節を切除+なくなった食道の代わりに胃を管のように伸ばしてつなぎなおす(胃管再建)が行われます。
カメラを使った手術が普及しつつありますが、胸、おなか、頚、の3か所を同じ日に手術するため、体の負担は大きく、他の部位の「がん」に比べると回復するまでに時間がかかります。
再発を予防するために、手術の前か、後かに、抗がん剤治療を組み合わせることが多くなっています。