頭痛は普段から良く見られる症状のひとつです。疲れや肩こりから出てくる頭痛がほとんどですが、頑固な頭痛や他の症状を伴う頭痛は、命にかかわることもあります。
頭痛はなぜ起きるのか?
① ストレスや疲労などが蓄積することで、頭蓋骨の外側の筋肉や神経、血管が刺激される
② 腫瘍や出血などで、頭の圧力が高くなる
どのようなタイプの頭痛があるのか?
①いわゆる慢性の頭痛
筋緊張型頭痛
症状:頭が重く、締め付けられている感じ。
疲れが溜まると出てくる。
頭蓋骨の周りの筋肉が収縮することで生じる。
肩こり、眼精疲労と関連が強いです。
対策 → 運動をしましょう。特に肩周りのストレッチ運動を。
ストレスをためないように、適度なリラックスを。
片頭痛
症状:目の前がチカチカする予兆があり、ズキズキする痛み。
痛みは1時間-3日続き、月に1-4日。片側が多いが、両側おこることもある
血管が広がることで起きる痛み。女性に多い。
対策 → ストレスをためない。コーヒーが有効なことも。
チョコレート・アルコールを控えめに。
不規則な生活も要因となります。
群発頭痛
症状:強烈な痛みが、1-2カ月間連日、1-2時間、決まった側に、定期的に起こる。
目がえぐられるような痛み。男に多い。目の充血、鼻水をともなうことも
脳の血管拡張や自律神経の不調が原因と考えられている
頭痛の時期はアルコールを避ける。
②病気による頭痛
くも膜下出血
症状:頭を突然バットで殴られたような痛み、意識を失うことも多い
対策 → 一度も経験したことがない頭痛、吐くほどの頭痛は救急車を要請!
慢性硬膜下血腫
症状:頭が重い、日に日に元気がなく、ぼんやりしてくる。物忘れがひどい。
脳の表面の血が少しずつ溜まってくることでおきる
脳腫瘍
症状:朝の頭痛がひどい、手足が使いにくい。髄膜腫という、良性腫瘍が多い
市販薬の注意点について
・アスピリン(アセチルサリチル酸)やイブプロフェンなど、解熱・鎮痛作用が強く、長期内服では胃潰瘍に注意です。喘息を悪化させたり、妊娠に悪影響を及ぼすこともあります。